店主BLOG

2011-09-29 18:27:43

リメイク~思い出のチョーク入れ~

篠山の高校で教諭をされているお客様T先生。
去年のオープン間もない頃に来店されてからフルオーダーのご注文頂いたり、よくお買い物をしてくださいます。
そのT先生から、
「いつまでもボロボロのチョーク入れを使ってるヤツがおるねん。新しいの買い替えないで、ずっと使ってるから修理したってくれへんか?」
と、同じ高校のW先生をご紹介いただきました。

後日、修理に持ちこまれたチョーク入れは確かにボロボロ。
でも思い出のあるチョーク入れだから、新しいものに変えたくないと仰いました。
昨日修理完了のお電話をしたら今日早速、学校終わりにチョーク入れを引き取りに来られました。
とても嬉しそう。
修理してでも使い続けたい理由を詳しく教えてくださいました。

W先生が教師を目指し、教育実習に入った学校で用意された職員室の机。
そこはW先生が教育実習に入る直前に、お亡くなりになった先生の机でした。
きれいに片付けられた机にはチョーク入れだけが残されていました。
きっと自分の亡き後、そこの机を使う先生にチョーク入れを受け継いでほしいと残したのでしょう。
W先生は顔も知らない先生のチョーク入れを教育実習の時から受け継いで、教師となり12年使い続けています。
修理に来られる前には自分でボンドを使って直した跡もありました。
W先生の心の中では恩師なのです。

現在、恩師のご子息も教諭になられたそうです。
恩師の家族は今もチョーク入れが使われていることは知らないわけですが、ご子息にとって父の形見ともなるチョーク入れをご家族の元へ返そうか、自分が使い続けようか迷っているそうです。

素晴らしいお話ですよね。
こんなに愛されているチョーク入れがあるんです。



このチョーク入れの材質がスギ材でしたから、修理の木材もスギを使っています。
なるべく元の木目に近いものを選びました。
今はどうしても修理部分の若々しい木の色と、使い込んだ木の色との差がでてしまいますが、また使い込むうちにほどよく馴染んでくることでしょう。
先生がその後、どういう選択をするのかが気になるところです。




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