店主BLOG
究極のモノづくり現場で打ち合わせ
2020年始まりました。
今年はブログ、さぼらない。
最低でも、ひと月に一回は記事を更新。。。怠け癖を封印しますよ~。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
先週、兵庫県西脇市にあるtamaki niimeさんへ行ってきました。
tamaki niimeさんでは、月の祝日にワークショップ<コシラエ会>というモノづくりのイベントを開催されているそうです。
5月5日の子供の日に「端材のおもちゃ作り」のワークショップをさせて頂くことになり打ち合わせに行ってきました。
玉木新雌さんのことは、もちろん存じていたのですがShop&Labへ伺うのは初めてでした。
まずはLabの中を案内してくださいました。
「空調がないので寒いですよ~。」と、今回のイベントを企画してくださる広報の藤本さん。
shopからLabへ入る扉が開くと冷たい空気が流れます。
モノづくり現場の空調事情は厳しい環境であることが多い。
といっても今年は暖冬、この日もまだ暖かいほうです。
Labの中に入るといろんな織機が稼働していて、パタパタと機械音が響き渡ります。
年代物の希少な織機がいくつも動いています。
機械の部品はもう手に入らないため、板金屋に型を作ってもらう。
メンテナンスの労力だけでも相当な手間がかかっています。
結び合わせた糸など、複数の糸で織られていく。
単調ではない独特のデニム生地へと変化していきます。
コットンの栽培から収穫、糸づくり→糸の染め→経糸作り→織る→縫う→洗う→仕上げ
商品が出来上がるまでの工程を自社で一貫しておこなっています。
一度染めた色は使わない。その時だけ出会える色。
ここで見たものは今しか見られない一点モノ。
丸編み機。こちらではカットソーになる生地が作られます。
手織り機もあり。うちの親方、手織り機をちょっと作ってみたくなる。
レトロな機械からパソコンを駆使した最新技術の機械まで、機械を理解するだけでも相当な苦労だろう。
モノづくりへの追求は圧巻でした。
工房をラボ(研究所)と名付ける意味がよくわかる。
ひとつの色にもこれだけの種類。
『一点モノを量産する』
すごく印象に残った言葉でした。
一台の織機から違うパターンの生地が出来上がっていきます。
世界的にみてもどこもやっていない技術。
出来上がるまでの工程を知れば、ひとつの作品に10万円や20万という価値がついてもおかしくない技術と手間と品質。
でもショールなら2000円代で買えるものもあり、パンツやワンピースにしても決して高くはない。
「一点モノを量産する」という発想と企業努力が価格に反映されているのだと思いました。
究極のモノづくりと、優しさのモノづくり、頭が下がる思いでいっぱいになりました。
打ち合わせの日はShopがお休みだったので、今度はじっくりと商品を見たいと思います。