店主BLOG
ラスト ササヤマルシェ
2018/11/03(mon) ササヤマルシェに出店しました。
出店者、お客様に愛され続けてきたササヤマルシェは9回目を迎えた今年をもって終了しました。
最終回の3日間、雨なし。お天気にも恵まれ、出店した最終日は少し汗ばむような陽気となりました。
ブースにお立ち寄りくださったお客様、ありがとうございました。
2010年10月 第1回開催。
まだお店は開業していませんでした。
自分たちが作った木工品はお客様にどんな反応を頂けるのか…
仕入れた沖縄の器なども並べ、町家をお借りして模擬出店。
お客様と楽しく会話しながら販売ができ、予想以上にたくさんの方が商品を購入してくださいました。
お店オープンに向けて自信がついたことを覚えています。
この頃は春日神社の秋まつりと重なり、煌びやかな鋒山が通りマルシェとお祭りが同時に楽しめました。
たまたま出店場所の前に止まった「かんこ」という法被を着た人たちの鋒山。
数年後には篠山へ移住して息子がこの鋒山に乗り、お囃子を鳴らしているなんて当時は全く想像もしませんでした。
2011年10月 この年は味まつりと重なり本当にたくさんの観光客で賑わいました。
町家の土間をお借りして出店しましたが商品を見てくださるお客様で店内は常に満員で、ずっと店の外で接客をしていました。
まるいのも来てくれましたね。
スタッフバッジや番号のプレートなども製作させて頂きました。
入口の大きな看板は、いつしかインスタ映えするササヤマルシェの撮影スポットにもなりました。
(当の本人は撮影チャンスを逃し続け、一枚もありません・・)
ワークショップもたくさんしました。
カホンプロジェクト、エースあそびの学校、ナチュラルバックヤードで楽器づくり&演奏もしましたね。
「端材のおもちゃ作り」をした時も大盛況でした。
ナチュラルバックヤードは初回の出店をきっかけに篠山でお店を開業しました。
イベントが重なり断念した2016年を除いて、8回出店させて頂きました。
毎年たくさんの楽しい思い出を作ってきました。
篠山市とのご縁はササヤマルシェから始まったので、私たちにとっては特別なイベントでした。
2018年11月、ナチュラルバックヤードはお店オープン8周年を迎えます。
ササヤマルシェで頂いたご縁、貴重な経験を糧にして9年目も一歩一歩、地に足をつけて進んでいきたいと思います。
城下町にお店を移転してから週末は繁忙日のため、物販出店のイベントは控えてきました。
9年目はイベントでの物販出店も少しづつ再開し、お店に留まってお客様を待つのではなく、いろんな町へ自ら出向いていきたいと思っています。
新たなお客様との出会いや、お店を知ってもらうことにも注力していきます。
原点に立ち返ること、新規開拓をやめないこと、お客様との出会いを大切にすること。
最後のササヤマルシェで思い起こさせてもらった気がします。
9年間本当にありがとうございました。
◆2010年 WEB掲載記事 「ササヤマルシェ 2010」出店を経て、新たな商店主が開業
//goope.akamaized.net/16453/160505223937-572b4d194c23b.pdf
ベビー・キッズマタニティーショー2018
9/29(土)~30(日)に東京ビッグサイトで開催された『ベビー・キッズマタニティーショー2018』にワークショップで出展しました。
週末に台風24号が日本を横断する予報。不安のなか金曜日の夜に兵庫を出発。
1日目のイベントは予定通り開催されました。
イベントでは「おなまえキーホルダー」と「みにかー作り」をしました。
初日のセッティング中にパソコン機器の1つを忘れてインターネット回線が繋がらないというアクシデント。
親方は息子と有明から秋葉原まで急きょ部品を買いに行くことに。
片道約1時間ずいぶん遠くまでお買い物に行きました。
きっと秋葉原まで行かなくても電気店はあったのでしょうが東京に土地勘のない私たち。
でもよく考えたら今どき「OKグーグル。近くの電気店は⁇」て聞けば答えてくれるはず。
その時はテンパってて思いつかなかった。
イベント終了後、今回のイベントに誘ってくださったNPO法人チルドリンのオフィスを訪ねました。
商業文化の中心地「日本橋」は下町情緒が残りつつも煌びやかなビルや百貨店が立ち並びます。
食事をした後、ビルの中に佇む福徳神社にご案内してもらいました。
江戸城のお膝元、千年以上の歴史があり徳川家康も参拝していた「商売繁盛」の稲荷神社。
歴史と近代ビルの融合。優雅であり刺激的であり別世界の空間でした。
2日目の朝、台風通過予想の日曜日。
嵐の前の静けさ。小雨が降るものの、時折、晴れ間も見える東京です。
2日目のイベントは台風の影響により午後3時までの短縮開催となりました。
予定より早く終わったものの天候はまだ穏やかなので時間がもったいないなぁ。
そのまま車で宿泊ホテル周辺の浅草や両国をドライブ。
そして宿泊先の「清澄白河」
下町情緒、たくさんの橋に水門、水辺の景色、とても面白くて魅力的な町でした。
相撲部屋が数件あって、夜は浴衣姿の力士に出会います。
貴闘力がオーナーの焼き肉屋さんもあり、貴闘力がお弟子さんをたくさん引き連れてお食事をしている姿も見かけました。
東京に来たなら「もんじゃ焼き」食べよう!!って、行き当たりばったりで入ったお店。
「くさかべ」さん、最高でした。
もんじゃ焼きの作り方、こての使い方を教えてもらい、もんじゃ焼きデビュー。
だしだけで焼いた、もんじゃの皮の試食に。。。
アイスクリーム巻きに。。。
いろんな食べ方や、もんじゃのこと教えてくれました。
次回も絶対立ち寄りたいお店です。
シャーベットのような梅酒。
凍結梅酒というものがあったのを初めて知りました。
3日目、一日だけ観光をしました。
台風は就寝中の夜中に過ぎ去り、目が覚めると眩し過ぎる日差し。
台風一過の晴天に恵まれました。
というか、、、10月に入ったというのに気温は30度超えです。
宿泊ホテルの近くにブルーボトルコーヒーの日本1号店があったので行ってきました。
清澄白河エリアは木材産業が盛んだったそうで木材を保管するための天井の高い倉庫が多く、天井の高さが豆の焙煎機を置くのに適していたことから倉庫跡地をカフェに改装しているお店が増え、最近はコーヒーの町として知られているようです。
真夏日でアイスコーヒーを注文したので、ホットコーヒーも飲んでみたくて自分のお土産にコーヒー豆を購入しました。
とても雰囲気の良いお店、コーヒー豆の種類も丁寧に教えてくれました。
さて、どこへ行こうか o(^o^)o
一日乗車券の切符を買って電車で東京旅。
息子はいま歴史に興味があり、日本を動かすさまざまな場所へ。
靖国神社、国会議事堂、江戸城跡周辺を散策して、原宿から渋谷をぶらり。
よく歩きました。
目に映るものすべてがデカイ。
人の多さに戸惑いまくる息子でした。
おなまえキーホルダーは予想以上にたくさんのご注文をいただきました。
待ち時間が長くなってしまったので、後日配送にしてくださったお客様のキーホルダーもすべて発送完了しました。
ありがとうございました。
「舟を編む」と「WOOD JOB」
お店は火曜日~木曜日の3日間は定休日を頂いてまして、工房の製作を手伝っております。
最近は単純作業の繰り返しで眠気に襲われてしまうので、インターネットで映画を観ながら作業しています
洋画だと字幕に集中してしまうので、もっぱら邦画です。ずいぶん前に公開されていますが、良い映画だと思った2作品。
『舟を編む』(2013年公開)
編集方針は「今を生きる辞書」。見出し語は24万語。完成まで15年の新しい辞書作りに奮闘する人たちを描いています。
出版社に勤める主人公の馬締(まじめ)さんは変わり者とみられ、営業部員として持て余す存在でした。
しかし言葉に対する天才的なセンスを見出されて辞書編集部へ異動します。
テーマが辞書、主人公も地味だし、話の展開もすごく地味です。
ですが編集部の人たちの会話のやりとりにどんどん惹きこまれていきます。そしてじんわりと笑えます。
感情表現が苦手な馬締さんですが、辞書作りにじわじわと情熱を燃やしていくのが感じられます。
登場人物がみんな良い人。なんだかんだ言いながらも編集部の人たちが馬締さんを支えてくれます。とても素敵な関係です。
長い年月を掛けて辞書編纂に没頭しますが、急いで完成させなければならない事情がでてきます。
とはいえ作業を一つひとつ潰していくしかない辞書作り。その苦労と奥深さが非常によく伝わってきます。
そして数少ない友達である猫「トラ」さんとの距離感が絶妙で幸せな気持ちになります。
奇しくも昨日(1/12)、新たに1万語を収録し10年ぶりに全面改訂された「広辞苑」が発売されたとのニュース。
インターネットを使えば無料で言葉を簡単に検索できるこの時代に8500円(税別)で販売される辞書。
この映画を観ていなければ「このご時世に辞書なんて、なかなか売れないでしょ。」と私は思ったでしょう。
地道な作業、辞書作りに携わる人々の苦労は、書物として残すべき重みであり価格相当の価値なのだとわかりました。
『WOOD JOB ~神去なあなあ日常~』(2014年公開)
出典東宝
大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない都会育ちの若者が、あるパンフレット表紙の美女に一目惚れをします。
女性に会いたいという軽い気持ちで一年間の林業研修プログラムに参加するが、それはもう期待とかけ離れた世界。
山奥の村で厳しすぎる先輩と過酷な林業の現場。耐え切れず逃げ出ようとするも表紙の美女が村に住んでいると知り、留まることを決意します。
不真面目そうに見えるものの木を切ることにはちょっと筋が良かったり、少しづつ村の暮らしに溶け込んでいきます。
田舎で暮らすことは、人にも自然にも受け入れられたり受け止めるまでに時間がかかります。
そういうところがリアルに描かれていて、人とのふれあいに感動する場面もあります。
数秒ですが、やや濃厚なキスシーンと下ネタあり。これをうまく削除して小学生の子供たちに是非観てもらいたい映画であります。
とくに篠山市のような林業の担い手が不足している地域では保護者の方にも観てほしいと思います。
農林水産省でもおすすめされています(http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1404/movie.html)
素晴らしい思ったこの2作品。
恥ずかしながらあまり本を読まないので初めて知ったのですが、どうやらどちらも著者が「三浦しをん」さんって方のようで。
この方の作風が自分の好みなんだということもわかりました。
本を読む時間はなかなか持てないですが、また良い映画に出会いながら自分のお仕事も頑張りたいと思います。
【お願い】
工房での製作のため、平日の営業日(月・金)は午後4時でお店をクローズさせていただきます。
お客様のご来店状況をみながらですので、午後4時以降ご来店希望の場合はご連絡いただきましたら対応いたします。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
【イベント&臨時休業のお知らせ】
ママwithららぽーと× 出張!チルドリンアカデミーに出展します。
★1/20(土)ららぽーと和泉
★1/28(日)ららぽーとexpo city
※両日とも出展にともない、お店はお休みいたします
NPO法人チルドリン主催の無料ワークショップもあります
2018お正月~生野銀山へ~
2018年明けました
おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
数ケ月振りに休みを取ってお正月3日間ゆっくり過ごしました。
1月2日は兵庫県朝来市の生野銀山に行ってきました。
生野銀山は807年に発見されたと伝えられ開坑1200年の国内有数の鉱山です。
銀や銅などの鉱物を産出してきましたが1973年(昭和48年)に閉山されました。
2017年には日本遺産に認定されていています。
(ちなみに篠山市は2015年に「丹波篠山 デカンショ節ー民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」で日本遺産に認定されています。)
鉱石を掘っていた坑道を歩いて見学できます。
江戸時代採掘ゾーンは小さな穴をはいながら掘り進んだ様子やノミ跡や鉱脈が残っています。
機械のない時代の果てしない手掘り作業に驚かされます。
風も通らない暗くてジメジメした坑道には恐怖を感じました。
ロウソクや懐中電灯の灯りをたよりに作業していたことを想像すると忍耐しかない過酷な労働だったことがよくわかります。
電気仕掛けの人形が作業風景を再現してとてもリアルです。
近代採掘ゾーンでは明治以降に機械化された採掘法を見ることができ技術の進化を感じます。
巻揚・エレベーターゾーンはその巨大さに圧倒されます。
また地下の深さを目の当たりにすると、命の危険と向き合いながら作業していたのがよく理解できます。
坑道内は年間を通して気温は約13℃。
朝来市のこの日の気温は約6℃だったので坑道内は温かく感じました。
夏の避暑にはとてもおススメです。ただし訪れる際は上着が必要です
鉱山資料館、吹屋資料館、生野鉱物館など他にも見どころはたくさんあります。
江戸時代の鉱石を掘り出す作業を再現した模型はとてもよく出来ていてました。これは必見です
ところで牛タン定食ってなに??
さらには坑道入口横の階段を上ると露天掘跡も見ることができます。
歴史を感じ、自然も感じ、小学生にはとても良い学習コースでした。
生野銀山どこも見る価値、行く価値アリだと思います
冬季は雪が降り、山道はとても険しいので積雪情報に注意してくださいね。
そして初営業日だったこの日は、超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」との正月じゃんけん大会があり。。。
勝ち抜き3人の中に入りまして景品のGINZAN BOYZ特製TシャツをGETしました 。
「GINZAN BOYZ」とは今も坑道でギンギラギンギンに体を張って頑張っている総勢60名のマネキン人形たちのこと。
外人顔のイケメンやイモ臭い和風のイモメンがあなたの心を打ち砕いてくれます
ちなみにワタシ好みのGINZAN BOYは伸一さん
★新年の営業は1月4日(木)から
1月中、商品1000円以上お買い上げのお客様にはお年賀粗品をお一人様1点プレゼントいたします。
2017年ふりかえり ~ちるみゅー城~
ブログの放置っぷりがもう年々ひどくなっていきます
あっという間で2017年も残すところ1日。
もう大晦日です。
今年はいろんな事に余裕のない1年でした。
それでも2017年はNatural Backyardにとって歴史的な1年でありました。
それを代表する出来事といえば、
7月15日に篠山チルドレンズミュージアムに「ちるみゅー城」という新しいお部屋がオープンしたことです。
こちらの設計・デザイン・施工を手掛けさせていただきました。
ちるみゅー城は篠山産材ひのきやスギを使用したお部屋ぜんぶが木のおもちゃの遊び場です。
6月6日に着工して、1ヶ月と1週間余りで完成させなければならないハードなスケジュールでした。
「ちるみゅー城」ができるまでをインスタグラムで振り返ってみました。
ここからが始まり。
空っぽになった教室。
オープンまでにできるの???
夢や期待より、ただただ不安ばかりが膨らんでいたような気がします。
着工10日目から「6」荒西さんが施工に加わってくださいました。
アドバイスを頂きながら一緒に作りあげていきました。
仕事の早さ、正確さ、見惚れました。
着工からちょうど2週間。2階建てのお城もカタチが見えてきました。
その場でデザインが決まり、カタチになっていく。
図面に起こそうとすると楽しい遊び場にならなくて、どんどん負のスパイラルへ。
なので図面なし、直感でカタチを作っていくことにしました。
もちろん図面なしというのは失敗のリスクが大きいけれど、
ここの現場はそれよりも「面白さ、楽しさ」が勝っていたように思います。
これもまた頭の中の構想だけで作っていくカラクリおもちゃ。
全く思うようにいきません。失敗ばかり。
一番大きな仕掛け、ちるみゅー城のメインとなる大型遊具。
今までやったことのない事に挑戦しています。
学童の子供たちは興味深々で大盛り上がり。
「6」荒西さんの紹介でデザイナーの弓削夫妻に「ちるみゅー」のキャラクターを描いてもらいました。
過酷なスケジュールに付き合ってくださって、想像以上の作品に仕上げてくださって、
このお二人のご協力で、ちるみゅー城に息が吹き込まれたような気がします。
誰もいなくなった夜のちるみゅー城でキャラクターたちが動き出しているんじゃないかと思っています。
それぐらい楽しく素敵な世界になりました。
教室に機械が持ち込まれ、ちるみゅーは第2の工房となりました。
季節は梅雨から夏になり、暑さと湿気で汗だくの日々。
休日はない。体力の消耗は激しい。
それでも毎日ここにくると一日一日、何かが少しづつ変化していく。
不安ばかりだった気持ちが、期待や楽しさの方が上回るようになってきました。
この風景が好きでした。
緑に囲まれた素晴らしいロケーションで夢のある仕事に携わることができて幸せを感じていました。
2017年7月15日(土)
篠山チルドレンズミュージアム・グラフィティ棟に「ちるみゅー城」が誕生しました。
オープン初日から冬季休業前の12/24まで、たくさんのお友達が遊びに来てくれました。
お店のお客様からも「行ってきたよ」とたくさんの方からお声を掛けていただきました。
ちるみゅー城はまだまだ途上段階です。
とっても複雑なカラクリに挑戦した「木のたまご工場とはたらく車」は生みの苦しみを経た甲斐あって、子供たちには大人気です。
そのぶん利用頻度に追い付かなくて故障することも多く、木のおもちゃの限界も痛感しています。
喜び、苦しみ、また運営や管理の難しさ、オープンから半年でいろんな経験をさせてもらいました。
Natural Backyardにとっては2017年の大きな大きな事業、そして感謝の日々だったと思います。
ちるみゅー城は、ちるキャラと共に冬眠に入ります。
来春3月の開館には子供たちの賑やかな声が戻ってきますように。
またお会いしましょう♪
ちるみゅ城の遊具についてはWEBサイトをご覧ください。
http://naturalbackyard.jp/free/chirumyu